いのちの交流
以前担当していた利用者様ケアを 以前の会社の新しい担当者に引継ぎ研修していた時のこと。
ALSの方で目の動きもほとんどなくなって、イエス・ノーの確認もよくわからない方の引継ぎをしていたのですが、目の動きもほとんどわからなくて、新しい担当の方がほとんど悲鳴のように困ったとおっしゃったとき、私は自分のお師匠様に教えた頂いたことを思い出して言いました。「外面的な反応がなくても、いのちは交流してるんですって。そういうことを教えてくれる人がいて、そういう世界があることを知り、そういう事が分かりたくて 私はこの仕事に入ったんです」と。
自分の原点をはっきり確認した心地でした。
お師匠様というのは 即興演奏家の いだきしん先生(本名・斎藤忠光先生)のことで、
40年以上前に日本で初めてのショートステイやデイサービス等の機能を持った特別養護老人ホーム建設に参画された方です。この方がおられなかったら、今の介護状況はどうなっていたのでしょうと思います。(40年以上前は、日本はこれから高齢化社会が来るから大変なことになるから何とかしようといっても誰も真に受けなかったそうで、新しいシステムを提案しても「なにそれ。夢みたいな話」と言われたそうです)。老人福祉の仕事に携わりながら その間もずっと深く人間探求されておられました。
(株式会社いだき HPより いだき先生プロフィール…「20歳位より人間性の解放、生命現象としての健康、創造性等々の人間共通の根源的な問題を探求する。35歳の時に一応の答えを得る。人間共通の生命のはたらきを表現する音楽活動は日本各地のみならず、世界各国で開催され、多くの支援を得る。」)
この方のお話を聞いて、介護に対するイメージがガラッと変わり、希望まで湧いて、この仕事に飛び込んだのでした。
いのちの交流…
それは予想もつかない出発となりました。素晴らしすぎて、今まで想像もできない あたらしい夢のような 信じがたい世界のスタート なのでした。
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