いまやっている訪問介護の、最初のお客様の介護についても、このお師匠様に質問できる機会があり、その時のご返答もここに書いておきたいと思います。
難病の方で、座布団に座る形で一日中生活されておられ、その方のトイレ介助につい質問させていただきました。トイレまで座布団を引きずって行って、抱え上げて便座に乗せ、終わったらそこから座布団に抱えながら降ろす、という介護です。非常にまれなケースで、前任の多くの方々は腰を痛めコルセットしながら頑張っておられました。腰を痛めながらの動作というのが、最初から無理なことをしている気がして、質問をさせていただいたのです。
お師匠様は即座に言いました。腰を痛めるのは介護人の動きの問題。まずは、相手と仲良くなること。これが第一条件。仲良くなって、相手のことを自分のことのように感じられるようになると相手が協力してくれるようになる。上がらないからだがすっと上がるようになる。腰を痛めているときは、無理なことをやっていて相手にもどこか負担がかかっている可能性がある。相手の動きが自分のことのようにわかってないと。相手のいのちが一生懸命教えてくれているからそれをわかる事。
さらに、相手と一つになったときの動きは 神と一つになった時と完全に一致する とも付け加えてくださいました。
この言葉を聞いて、私はその大変難しいお客様のお宅へ行くのが非常に楽しみになり、この話を聞いた後、それまで全然持ち上がらなかった方が簡単に持ち上がるようになりました。持ち上がった時の「おおお~」という感激はなんとも言えない感動でした。
とはいうものの、次は座ったままのリハパン交換で、これが至難中の至難。ベテランさんでもうまくいかない。…というわけで 難問は次から次へ出現。修行の日々が続いています。
(*^▽^*)💦